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先月書いた日本語記事5本のまとめです。

ほかの仕事と作業に追われていて数がこなせませんでしたが、認識や教養上の飛躍と拡張があってこれまでとは違う分野からの視点と分析がはいりはじめていますね。

 

人間 Human

世界情勢 World Situation

 

気づかれた方は少ないとおもいますが、ナレンドラ・モディ首相の記事の冒頭にはあらたにまとめ用のスライドが追加されています。

これは、先日参加した若手研究者や院卒者のための未来予測委員会での短い発表の際にスライドを用い、これまで議論を重ねてきた友人をはじめ思わぬ好評を得られたことに触発されたものです。

個のあらゆる表現にはふたつの極があります。社会的了解の範囲内に徹する単純さの極と、社会的了解を否定してあらわれる個の現実を追求する複雑さの極です。

また、知識のコミュニケーション関係には3つのかたちがあります。身体的模倣の連鎖による無自覚な伝染と、師弟間のような権力関係における秘教的な授受、そして、近代科学に特有の実証的態度による相互の検証です。

前世紀からの仮想化社会においてはさらに、ひとつめの現代版としていわゆるミームの伝播が、ふたつめの現代版としてはマスメディアの啓蒙が、そして、3つめの現代版としてはオープンソースがそれぞれ挙げられるでしょう。

わたしがこのプログでめざしているのは、表現としての複雑さの極の追求と、コミュニケーションとしての検証と知の再組織です。

今日では、多くのひとが安楽な単純さを好むことは良く知っていますが、しかし、少数ながらも複雑さの極にある深みや凄さ、新らしさの感銘を欲していることも事実であり、社会的にも必要なことです。

さらにまた、 地球環境、地球生命がヒトに許していたこの3世紀弱の産業革命期とは違い、今後は人間の社会の外にある自然環境との防衛戦ないし撤退戦を強いられるようになるでしょう。

要するにヒトが、政治、技術、経済といった社会内部の領域を追求していられる自己満足の時代は既におわったのです。社会の外としての地球生命や宇宙環境との生存を賭けた闘いが、早くてこの1世紀内、せいぜい、2、3世紀内の問題として眼のまえにあります。

近代という特殊な時代を適切に乗り越えたひとは、その実証的知性によってものごとを建設的に動かしていくことができます。じぶんや他人、組織、社会、究極的には世界を、今あるすがたよりもより良いものに変えていくことが原理的にはできるはずです。

多能性こそが人間にもとめられるこれからの未来に向けて、もう1度、あらゆる知を、技術を、人間を、わたしたちは結集させ、再組織しなくてはならない時期に突入しています。

未来の課題は、人間の社会の外部にこそあるのです。