セブンプレミアム戦略とナレンドラ・モディ新首相を押しあげたインド国民の消費欲望

 

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過去30年に世界で起きた最も重要な変化は、中国の台頭だ。中国の国民1人当たりの国内総生産は、30年間で年平均およそ300ドルから6750ドルに増加した。

インドの国民1人当たりのGDPは、30年前は中国と同じだった。だが、今では中国の4分の1にも満たない。2~3度の改革と急成長にもかかわらず、インド経済はこれまで、東アジアの多くの国を貧困から引き上げたような勢いを得たことがない。

だが今、インドは史上初めて、成長を最優先事項に掲げる強力な政権を手にした。インド人民党(BJP)を率いるナレンドラ・モディ氏は、インド経済を機能させるという公約の力により、圧倒的な勝利を収めた。本誌(英エコノミスト)はモディ氏を支持してこなかった。モディ氏がグジャラート州首相を務めていた時期に、同州で起きたイスラム教徒の虐殺について、十分な償いをしていないと考えているためだ。

それでも、本誌はモディ氏の成功を祈っている。インドの成長という奇跡が起きれば、それはインド国民にとってだけでなく、世界にとっても素晴らしいことだからだ。

ガンジー家の家臣に過ぎなかったマンモハン・シン氏(元首相)には、方向を変えられる見込みがほとんどなかった。それに対して、モディ氏は党内でも国内でも巨大な権力を握っている。BJPの勝利は、優れた組織力のおかげでもあるが、リーダーの訴求力によるところが大きい。インディラ・ガンジー元首相が暗殺された1984年以降、これほど強力な人物がインドの政権の座に就いたことはなかった。

モディ氏は議会で圧倒的過半数を得ている。選挙が行われたインド下院の543議席のうち、282議席をBJPが獲得したのだ。

モディ氏は経済改革に関する信任を得ている。モディ氏の中心的な支持層は、ヒンドゥーの過去の栄光に浸る宗教的な民族主義者だが、選挙で勝利できたのは、都市部に住む高学歴の若者の票を得たからだ。

彼らは国民会議派の成り行き任せの政策と腐敗、そして機会促進よりも福祉のばらまきを優先する姿勢にうんざりしていた。彼らが求めているのは、自己開発のチャンスだ。それはお茶商人の息子であるモディ氏が体現し、また約束しているものだ。

第1の危険は、モディ氏の経済改革者の側面よりも、ヒンドゥー民族主義者の側面の方が大きいことが明らかになる可能性だ。

第2の危険は、モディ氏がインドの複雑さに負けてしまう可能性だ。モディ氏の改革に向けた努力は、これまでのすべての改革者の努力と同じように、政治と官僚主義と腐敗の組み合わせに打ちのめされてしまうかもしれない。

第3の危険は、モディ氏が自らの力にのぼせあがり、インディラ・ガンジー元首相がしばらくの間そうであったように、民主主義者ではなく独裁者として支配するようになることだ。

確かにリスクは存在するが、今は楽観的になるべき時だ。成長に力を注ぐ強力な政権があり、それを強く望む国民がいる今こそ、インドは、繁栄に向かって走り出すため、独立以来最大のチャンスを手にしている。

via ナレンドラ・モディ:インドの強力な指導者:JBpress(日本ビジネスプレス).

26日の新首相就任式、27日の印パ首脳会談と、長年カシミール地方の領有権問題をめぐり対立関係にあるパキスタンのシャリフ首相と「雪解け」の機会を設け、[p2p type=”post_tag” value=”india”]インド[/p2p]期待の新首相[p2p type=”post_tag” value=”narendra-modi”]ナレンドラ・モディ[/p2p]が世界を驚かせました。29日には[p2p type=”post_tag” value=”china”]中国[/p2p]の李克強首相と電話会談し、緊密な関係維持と、両国間の懸案の解決にむかって協議することを再確認しています。インドもまた、他の南アジア諸国同様に拡張主義を進める中国共産党とのあいだで領有権争いを抱えており、パキスタンをはじめとする近隣諸国との積極的な関係強化の動きにはこうした背景があるようです。(参考:

世界最大といわれるインド総選挙で圧倒的勝利をおさめた野党インド人民党のナレンドラ・モディは選挙開始前から欧米マスメディアの注目を集めていました。上記引用のエコノミスト紙とファイナンシャル・タイムズ紙は明確に不支持を表明していましたし、ニューズウィーク紙はモディ最大の強みと喧伝されていたグジャラート州知事時代の実績じたいを疑問視する記事を掲載しています。実際、現在の[p2p type=”post_tag” value=”turkey”]トルコ[/p2p]のエルドアン首相のように(「YouTubeとFacebookの利用禁止をもくろむエルドアン首相は世界の例外か?」)、ある程度の経済成長を達成後、政教分離の原則を否定し独裁化する可能性も少なくないでしょう。

とはいえ、長年改革の不徹底に苦しんだ[p2p type=”post_tag” value=”manmohan-singh”]マンモハン・シン[/p2p]元首相の与党インド国民会議と同党の擁した名門一家の子息ラーフル・ガンディーではなく、路上の茶売りから成りあがったナレンドラ・モディの改革と経済成長の可能性の方を大多数のインド国民が望んだという事実はきわめて重いのです。ボストン・コンサルティング・グループによれば、2020年までには中印両国併せておよそ10億人10兆ドル規模の中間層が世界の新市場として出現し、2028年には世界第3位の経済大国としてインドがドイツと日本を抜かしている可能性が高いと云う見方を、2012年刊行の『世界を動かす消費者たち』で示しています。

勿論、近年の停滞を考慮するとそこまでの楽観視はできせんが、それゆえにこそ、インド国民、とりわけ、2020年の国民全体の45パーセントを形成する中間層とそこからいち段下がった下位層上部の34パーセント、日本では考えられないほどに将来に楽観的で、勤労意欲が高く、実学志向の強いかれらの消費欲望が蓋をされた沸騰水のように煮えたっているのです。経済成長の停滞、南アジア外交、多宗教間の軋轢、国内の治安維持、州政府との関係など課題がやま積みとなっているインドをモディ新首相がどこまで建てなおし成長させられるかは、今後の世界経済と国際政治の潜在的な変動性の問題としてきわめて重要なポイントのひとつになります。(参考:

Consumer_Japan

「高齢化社会、女性の社会進出、eコマースやモバイルコマースはじめITの発展――。この先に、ネットとリアルが融合したマーケットが出てくるのは必然です。こうした大きな社会構造の変化に対応しチャレンジしていくのが、われわれの宿命です」

セブン&アイ・ホールディングス、村田紀敏社長のこの言葉は、流通ビッグデータの最重要課題であるオムニチャネル戦略に対する決意のほどを表している。

実店舗とオンライン店舗の販売チャネルや流通チャネルを統合・再構築し、消費者がどのチャネルからでも同じように商品を購入し、商品を受け取れる環境を整えるオムニチャネル戦略において、すでにセブン&アイは具体的な実験を始めている。

オムニチャネル時代にあっても、村田社長が最も重視するのは〝質〟である。

 「リアル店舗における商品と接客によってお客さまが受ける実感、共感。つまり質の高い商品開発や人間的なものが最終的には小売業としての成功の鍵になる」と強調するように、セブン&アイのPB商品「セブンプレミアム」はとことん質を追求した商品を展開する。

「当時のマーケットでは、PB商品は安さの演出が常識でした。しかし、お客さまが本当に望んでいるのは、『少し高くてもいいから、ちょっとおいしいもの』ではないかと考えたのです。商品開発に際しては、外部メーカーの協力を得て、従来のPB商品の常識を覆したのです」

協力メーカーに対しては、「その技術力とセブン&アイの顧客情報を組み合わせることで、最強の商品ができる」と理解を求め続けたという。この考えが広く受け入れられ、消費者に商品が浸透し始めたのはセブンプレミアムを発売して2~3年後だった。もちろん、売れなかった商品もある。

最近は、専門店と同等以上の味・品質を絶妙の価格で提供する「セブンゴールド」も人気を呼んでいる。その代表格が、しっとりもっちりした食感で甘味のある食パン「金の食パン」だ。価格は2枚切り128円(税込み)、6枚切り256円(税込み)と高めの設定だ。

 「金の食パンは、通常の食パンの倍の価格です。それが現在、年間3000万食を超える人気商品へと成長し、売上げは50億円を超えます。お客さまからの『サクサク感がほしい』『しっとり感がほしい』などという声に耳を傾けながら3度にわたり味を変更してきました」

金の食パンが東の横綱なら、西の横綱に当たるのが〝1杯ごとに挽き立てをドリップ〟が売りの「セブンカフェ」だ。価格はレギュラーサイズであればホットもアイスも100円(税込み)、ラージサイズはホットが150円(税込み)、アイスが180円(税込み)。豆煎りの改革をして、高い品質を維持しながらコストダウンを果たしたことが受け入れられ、いまや年間4.5億杯を販売する大ヒット商品だ。

「従来のPB商品は、宣伝をしない、パッケージを簡略化する、大量にセンターに自分で仕入れる、だから安くできるといわれていました。しかし、パッケージの簡略化でどれほどのコスト削減につながるでしょうか。大量に仕入れて、本当に時代の変化に対応できるのでしょうか。それよりも売り切る力が重要です。そのためにも、お客さまに受け入れていただける上質な商品が必要。さらには、そうしたことを意識して販売できる販売力が必要。それらが組み合わさることによってコストダウンは図れる。最大のコストダウンにつながる方法は、在庫を残さないこと。これを徹底することです」。

かつて消費者は、セブン-イレブンの「あいててよかった」というメッセージを心地よく受け入れた。そして今、セブン-イレブンが送るコンセプトは「近くて便利」である。主要客は男性客から、高齢客層や有識主婦層へと広がり、セブンプレミアムの充実などにより、品揃えが拡充し目的買いが可能な店舗へと変貌を遂げている。

via 王者セブンの現在と未来|IT&ビジネス 業界ウォッチ|ダイヤモンド・オンライン.

セブンイレブンは好きか嫌いかでいえば勿論好きです。ローソンの味は素朴過ぎますし、サンクスは下品で、ファミリーマートは化学調味料のプラスチックな刺激が堪えます。ですから、村田社長の戦略どおりに上質な味のセブンプレミアム商品をつい頻用してしまうのですが、上記引用の良質さとコストダウンを両立させたセブンイレブンの近年の躍進には、旧先進国の、それも、日本独特の消費者傾向が顕著にあわれています。先述のボストン・コンサルティング・グループの最新の調査からは、日本人はショッピング好きでありながら、購買商品の傾向は保守的で、ブランドや高級商品への入れこみも低く、商品スペックさえも気にしない、すなわち、娯楽などの気晴らしが消費の中心で、商品に関してはコストバフォーマンスの守られた範囲内でなされていることが読みとれます。(参考:

ノーベル賞経済学者のマイケル・スペンスによれば、20世紀半ばまでの約200年間に世界の15パーセントの平均所得を大幅にひきあげた産業革命がさらなる60パーセントのなかで再び起きています。つまり、世界の経済格差は急速に縮まっているのです。以前から書いているとおり(「相互扶助感情とグレート・リセット、クマムシ博士に書評を拾っていただきました。」)今日の先進国と新興国におけるふたつの経済成長は総体的には従来の枠組みを再編成することになるでしょう。近年の日本国内のこうした変化も、先進国のなかではきわめて異質であり、新興国とはある面で好対照もなしている特異性とその本質的な意味を探ることが重要になります。原発事故やSTAP細胞問題にみられるとおり、日本の組織やひとは知性の問題として近代化しきれない宿痾を戦中からひきずり続けていまに至っているのですから。

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Chika Hitujiya

I'm Futurist, producing "Whole Earth Museum" and co-producing art project Run! Miumushi-Kun & Garapadish. This common purpose is really simple. Making you enjoy and preserving the enough requisite knowledge & things for human to survive the crisis of period.

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